暴力への序章

私は殆ど眠れず夜を過ごしていた。 しかし次の日の朝は起きなければいけない。 朝ご飯を作ろうとするが何もない・・・。 とりあえずお米だけは少しあり、卵も数個残っていた。 目玉焼きしか作れない。 朝はそれで、小林さんの分は何とかなるが、夜はどうしようもない。 がらっと戸があき、不機嫌そうな顔で…

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退院初日の夜

私は胸を触られている間中、考え事をしていた。 「早くこんな家を出たい」と。 でも、ちゃんと話し合って、別れない限り何をしてくるか 分からない。 だからこそきちんとしなければいけなかった。 「オイ。つまんねぇのかよ」少し怒っていた。 私ははっと我に返り 「そんなことは・・・」 ナイ、とは言え…

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退院  そして自宅へ・・・。

私は一睡も出来なかった。 今日が退院の日。 小林さんには昨日退院することを伝えてあったが、迎えになど来てはくれない。 いやむしろ来てくれない方が良い。 私は朝7時位から身支度を始めた。 朝ご飯は食べて、お昼に退院と言われていたのだが、 何だか落ち着かなかった。 一階に下りて、入院費の精算をしようと思…

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入院生活 vol.4

私はナースコールを押した。 「ハイ。どうしました。亜希子さん」 「すみません。お腹が痛いんですが・・・。ちょっとぼーっとしてきて・・・」 「今行きますのでお待ち下さいね」 そう言って、すぐに看護婦さんは来た。 私の血圧を測っている。 「低いですね・・…

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入院生活 vol.3

銀行でおろしたお金を渡すと、小林さんは、そのお金をひったくるようにすぐに帰っていった。 私は決めていた。 入院している私に、絶対安静の私に、自分が合コンに行き、 また合コンに行きたいからと金の無心をしてきた小林さんとは、 退院したら別れる決心をしていた。 母に電話した。 「私小林さ…

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入院生活 vol.2

私はその日の夜ちょっとだけ病院をこっそり抜け出そうとした。 タバコが吸いたかったのだ。 近くのコンビニまで歩いて10分。 ちょっとだけちょっとだけ・・・。 でも途中で看護婦さんに見つかった。 「駄目よ。亜希子さんは本当はベットからも出ちゃ駄目な位深刻なのよ。 もうすぐ手術も控えているのだから。…

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入院生活

それからというもの、殴ることが日常になった。 朝起こすときだけではなく、平日の夜も、休みの日も。 面白くないと言っては会社を平気で休み、私を殴ることだけに 固執していたように思える。 私も彼の機嫌をいつも伺い、そして、何かある度に ビクビクするその態度も、また彼の機嫌を損ねた。 もう殴られるのは日常になっ…

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